【体験談】日本舞踊・花柳流の舞台で使った舞扇子

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舞扇子(塗骨)銀ハキ地朱二ツ雲

今回は、当サイトへお寄せいただいた舞扇子に関する体験談をご紹介します。

 

今回は、坂東流と花柳流の日本舞踊を習っていた方の体験談です。

 

幼稚園から坂東流の日本舞踊を習い始め・・・

愛知県豊橋市に住む、現在52才の主婦です。

 

私が日本舞踊を習った経験は2度あります。

 

1度目は子供の頃、幼稚園から小学校を卒業するまでの約8年間、坂東流の先生について習いました。

 

日本舞踊を習い始めたきっかけは、お隣に坂東流の先生が住んでいたからです。

 

小さかった私はお隣から聞こえてくる音楽を不思議に感じ、母親に尋ねると「日本舞踊の先生のお家だよ。着物を着て踊るんだよ。」と教えてくれました。

 

「着物を着て踊る」と聞いて、踊ることがとにかく好きだった私は俄然興味を持ち「私も踊りたい」と母親に頼み込み、お隣の先生に踊りを習うことになりました。

 

先生に頂いた舞扇子

初めてのお稽古の日、先生は小さな舞扇子を私にくださいました。

 

大人が使う舞扇子より一回り小さいサイズの舞扇子は朱色のグラデーションにピンクの桜の花をあしらったデザインで、とても可愛らしい物でした。

 

この扇は小学校を卒業するまでずっと使い続けていたので、要もゆるみボロボロになってしまいましたが、思い出の品で今でも大切に仕舞ってあります。

 

中学入学と同時に、勉強や部活動が忙しくなり日本舞踊をやめてしまいました。

 

その後、高校を卒業し専門学校に進学して再び日本舞踊を習い始めました。

 

高校卒業後に花柳流の日本舞踊を習い始め・・・

18才から習い始めたのは花柳流です。

 

お稽古は週に1度のペースで個人レッスンです。

 

舞扇子は毎年春と秋に扇屋さんが先生のお稽古場に新作扇の見本を届けてくれました。

 

春に届けられる夏用の扇は1本3000円ほど、秋に届けられる冬用の扇は1本5000円ほどで、お月謝が1万円でしたからそこそこ高いお買い物でしたが、毎年届けられる見本の扇はどれも素敵で、結局毎年春と秋に1本ずつ購入していました。

 

日本舞踊の舞台

18才から10年ほど習い続ける間、何度か舞台へも立ちました。

 

かなり本格的な舞台で、吉祥寺の前進座や四谷の国立劇場で踊りました。

 

演目は「手習い娘」「玉屋」「島の千歳」「鷺娘」など。

 

思い出に残っているのは初舞台の「清元 玉屋」と、やはり襲名披露の「長唄 鷺娘」です。

 

うろ覚えですが、玉屋も鷺娘も舞扇子を使わなかったと思います。

 

長唄「島の千歳」の舞扇子

扇を使った演目で印象に残っているのは「長唄 島の千歳」です。

 

国立大劇場で踊りました。鼓の音色がとても好きな曲です。

 

島の千歳で使う舞扇子は「六骨(ろっこつ・六本骨の扇)の扇で、赤ボカシに金銀の大きな色紙の柄」なのだそうですが、私の頼りない記憶では扇を2種類使ったように思うのですが、記憶違いでしょうか?

 

結婚、引越し、出産と続き、もう何年もお稽古を休んでしまい、今は再開したら全身筋肉痛で翌日足腰が立たなくなってしまうのではないかと思うくらい運動不足の日々を送っています。

 

子供の頃先生に頂いた舞扇子や、独身時代に買い集めた舞扇子は、今も大切に仕舞われています。

 

いつの日かまた活躍する日が来ると嬉しいですね。

 

・・・・・・・・・

今回の体験談は以上になります。

 

当店「山武扇舗」では、舞扇子を製造・販売しております。ネット通販でも扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。

 

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また、ネット通販には掲載していない舞扇子も数多く扱っており、日本舞踊に精通した店主が各流派、踊りの演目に合わせた扇の御相談にも応じさせていただいております。

 

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